医療分野にも応用されるx線回折装置
X線という波長の短い電磁波を固体物質に照射しますと、原子レベルでの波の回折現象(X線回折)が起こります。
これを利用しますと結晶内の原子の配列などを観察できます。
X線回折装置は、このX線回折を利用して物質の構造を調べる時に使う機器のことです。
よく使われる装置には、粉末や薄膜の構造を調べるタイプのものや金属の結晶あるいは生体をかたちづくっている高分子物質を調べるタイプなどがあります。
また、大きさも卓上型の小さなものから据え置き型まで種類が豊富です。
これらは、医療分野では、タンパク質になどの高分子物質の構造や物性的な性質を調べる時に使われます。
また、X線の透過率の高い性質は、レントゲン撮影やCTなどの医療機器にも使われています。